masters unity クラウドファンディングを通じて⑦
2022.08.18
ネクストゴールへのチャレンジ
期間内にクラウドファンディングを達成すると、次のゴールを設定し期間終了までさらなる支援を募ることができます。
最初の目標を達成したあと、そこから先は集まった分だけすべて受け取ることができるので、達成したら必ずネクストゴールにチャレンジすることをおすすめします。
マスターズ・ユニティの場合は期間終了間際での達成となったため、ネクストゴールが設定できませんでした。期間の序盤で達成できるほど、ネクストゴールの効果は絶大になります。
前回の記事に書いたAll or NothingとAll Inの選択も、このネクストゴールまで含めて考えるとどちらを選ぶかが判断しやすくなってきます。
All Inの場合は目標金額に届かなくても支援金をもらえるため、達成へのこだわりやモチベーションが持続しなくなる可能性があります。ネクストゴールは目標達成後のボーナスステージのようなものですからたどり着くためには達成という条件をクリアしなければなりません。達成し、さらに支援を集めるという強い気持ちを持ち続けることが大事です。
All or Nothingは1円でも目標金額に届かなかったら何ももらえないというシビアなルールなので、とにかく目標達成すること、そしてより早くゴールしようとする心理が働きます。その結果スタートダッシュがかかりやすく、うまく行けばそのまま数日で達成ということもあり得ます。
早く達成できるかどうかは目標金額にもよります。金額が低ければゴールを早く迎えられるので気持ち的に楽になり、残りの期間を不安要素なしで取り組むことができます。実際これは非常に大事なことで、最後の最後までどうなるかわからないのは精神的な苦痛を感じながらのクラウドファンディングになります。やはり早くゴールするに越したことはありません。
ただし一つ注意が必要なのは『目標金額を低くしすぎてはだめ』ということです。運営会社ごとに目標金額は最低設定額〇万円、と決まりがあります。自分のプロジェクトがその最低額で十分に実行できるものであれば問題ありませんが、高額を必要とするプロジェクトにもかかわらず目標金額を最低ラインにもってくるのはネクストゴールを狙っているのが見え見えです。
くどいようですがクラウドファンディングは不特定多数の人たちからの『支援』であり、その人たちに『共感』を得られるものでなければいけません。最低額設定で短期ゴールしてネクストゴールで伸ばそうというやり方はルール違反ではありませんが、正直言ってプロジェクトに対する実行者の実直な姿勢は伝わってきません。
集まった支援で何をするのかを明確にし、その計画の一部費用のみを募るということであれば、金額が少なくても納得がいきます。そのうえで達成した後はネクストゴールの仕組みを活用し、〇〇のための費用としてネクストゴールにチャレンジすることを宣言し追加支援を募集します。目標金額を越える支援を目指すのは、実行者にとって理想のクラウドファンディングの形と言えます。