masters unity クラウドファンディングを通じて②
2022.08.08
さまざまなクラウドファンディングの事例
購入型クラウドファンディングには前記事に書いたような商品系以外もたくさんあります。支援が集まりやすく金額が大きいもので言えば、プロサッカーチームの活動運営費を募るものや、地域の街おこしのための資金調達などがあります。
いずれも新型コロナの影響が多くみられるものばかりで、そのほかにも災害を受けた企業・団体・個人の復旧支援といった『困っている人をみんなで助ける』タイプのものが支援数と支援額が大きい傾向にあります。
逆に支援が少ない、または未達で終わっているプロジェクトの傾向は自分自身のための資金調達で人からの共感が得られないようなもの、目標金額が高すぎるものなどがあります。
マスターズ・ユニティのクラウドファンディングは、『チャレンジ』というカテゴリで実施しました。これは起業・スタートアップのための資金調達になります。
プロジェクトが公益性の高い内容であれば共感を得られますが、そうでない場合は先に書いたような自分自身のための資金調達という印象になり、支援が集まりにくくなります。そういった意味では当サイトはやや不利な条件でのクラウドファンディングだったと言えます。
クラウドファンディングのプロジェクト名では『〇〇したい』という言い回しのものを多く見ますが、そのタイトルでプロジェクトの公益性の高さをある程度判断できます。もちろん公益性だけがすべてではなく、最も重要なのは『共感を得られるかどうか』です。
自分が考えたアイデア、自分の夢、自分が抱える問題の解決、こういった個人的な動機が強いものを実現するためのプロジェクトは支援が集まりにくい傾向があります。
クラウドファンディングの支援は、平たく言えば人からお金を出してもらうということです。毎日さまざまな市場でお金の取引が行われていますが、お金を払う側の人は価値のあるもの、必要なものにしかお金を出しません。つまり、これにお金を払って自分に何の得があるのか、です。シビアですがそれが現実です。
となると上記のようなプロジェクトで支援を集めたい場合は、その内容に共感を得て『応援してあげよう』と思われるものにしなければいけません。ですが実際これは非常に難しいことです。基本的に見ず知らずの誰かから支援を受けられることは期待しない方がいいでしょう。
しかし逆を言えば自分の知っている人からであれば、知らない他人よりも何倍も共感を得られるでしょうし、協力してくれる可能性があります。