masters unity クラウドファンディングを通じて⑨
2022.08.22
経営に役立つクラウドファンディング
「広告宣伝編」
クラウドファンディングを実行してみて、その仕組みには会社経営に役立つものが多いと感じました。
その中で今回は広告宣伝について、クラウドファンディングが会社経営にどう活きてくるのかというテーマで進めたいと思います。これはあくまでも企業・団体としてクラウドファンディングに取り組む場合ですので、個人のものは該当しません。
広告宣伝を一切必要としない、という企業は少ないと思います。チラシや看板から始まり、WEB広告やテレビCMまで形態は様々です。
クラウドファンディングで宣伝効果はあるのかと言われれば「大いにある」という答えになります。実行者になると「プロジェクトページ」を作成しますが、これは自分専用のページで、ここに自分がやろうとしていることを記載します。
基本構造は「自己紹介」から始まり「現状の説明」があり、そこから「何をしようとしているのか」となります。例えば何か新しい商品を開発しようとしていて、その制作費をクラウドファンデングで募りたい場合、最初の「自己紹介」では自社の基本情報として「企業情報」や「商品情報」について記載します。さらに詳細な案内として画像や動画を差し込んだりSNSやHPへのリンクを貼ることもできます。よく見るとこれらはすべて広告宣伝を行う際に広告内に入れ込むものばかりです。
ということは自分のプロジェクトページは企業紹介ページの役割を持つことになります。大手クラウドファンディングサイトの中の1ページではありますが、サイトには毎日多くの人が訪れるため、ページを見てもらえる可能性は非常に高いです。特に開始直後は新着のプロジェクトとして上位に表示され、期間終了間際や達成まであと少しの時も同じように上位表示されます。
企業情報がしっかりと盛り込まれたページがあって、それを見に来る人がいるという環境が揃えば、そのページは広告塔の役割を持つことになります。クラウドファンディングのプロジェクトページであると同時に企業広告ページにもなりえるわけです。
大きなポイントとなるのは、このプロジェクトページが無料で作れるということです。クラウドファンディングは始めるための資金を必要とせず、有料のサポートを付けない限り費用は発生しません。広告塔となるページを無料で作成でき、さらにそのページはクラウドファンディングが終了した後も公開され続けるのです。
企業や団体で実施するクラウドファンディングではこのようなページの広告活用ができます。ネット上に作られるページの特徴としてはSNSとの関連付けがしやすく、いつでも編集ができるというものがありますが、それに加えて費用がかからず半永久的に運用されるとなると、広告として非常に有効といえます。